Japanのリスト一覧(A to Z)

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Daybreak / Live at Hachioji Space X / Nori's ep - 1000yen

(2006 Burst Your Noise BYNDVD-001/BYNCD-004)

八王子で活動するメロディックパンクバンドDaybreakの新しいリリースは、2005年12月に八王子のSpace Xという公共ホールで行われた一代イベント「BURST YOUR NOISE #30」のライブ映像DVD-Rと、スタジオ録音のCD-Rの2枚組!
音源の方はアメリカンハードコアとUKメロディックを存分に感じさせる熱く渋くダイナミックなサウンドに、ちょっとダミ声というかドスの効いたヴォーカルが乗る。気合いのこもったコーラスも良い。

次に映像の方ですが...これは衝撃作です。「BURST YOUR NOISE #30」でのDaybreakのライブはお客さんの愛のある熱狂的な盛り上がりが一部で語り草になりましたが(ライブの内容については?)、それをまさか再び観ることができるとは...。
ライブを観た人も観てない人もあのライブを映像で観たい!という人は結構多いんじゃないかと思いますのでこの機会に是非。

(キーワード:みんな近すぎる/みんな笑顔/デジカメ&ケータイカメラ接写/電池切れ/電池コール/エフェクター復旧でダイブ/胴上げ)

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Discharming man / s.t - 1600yen

(2006 5B Records 5B-02)

*Official Siteで試聴できます。

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Discharming man / いた - 600yen

(2007 5B Records 5B-05)

1. いた
2. 身勝手なオレにはお似合いさ
3. だいなしにしちゃった


http://www.5brecords.com/

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Document not found/a picture of her / split CD [pressing slight against Ω] - 500yen

都内近辺で活動する2バンドのスプリットCD。
a picture of herは大胆なサンプリングから始まり、流麗なギターのアルペジオと電子音に渋めのヴォーカルが乗る。
その後にダイナミックなドラムのリズムから見事なバンドアンサンブルで聴かせる壮大な曲に。2曲だけでも全体の構成が考えられている。ドラムの高音部分の鳴りが美しい。

Document not foundはデモよりも格段に音の迫力と説得力が増した印象。You and I、Makara、Ruhaeda、Saetia等の初期LEVEL-PLANEのバンドにShellac、Jesus Lizerdのようなジャンクかつ凶暴で鋭利な質感が加わったような...そんな「今」っぽくないサウンドなのに、何故か新しい感覚もある。
ツインギターの絡みとヴォーカルスタイルの個性が特に良いです。


a picture of her
1.no_title
2.owesome

Document not found
3.センスの話し合い
4.よくある話


(2009 self / web: Document not found / a picture of her)

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EYE / 葛藤症候群 - 1000yen

mynameis...の宮島氏が新たに始めたバンドEYEの初音源。
男女ヴォーカルの掛け合いにギターとベースとドラムが激しく衝突しつつ共鳴し、ハードコアを基調としながらも様々な要素が融合したバンドサウンドになっている。

「何かやらずにはいられない」という何かに突き動かされるような衝動と、自分達の愛する人達や場所を大事にした、地に足を付けた眼差しがそのまま音に現れている。

彼等は横須賀かぼちゃ屋をホームに活動し、メンバーはそのかぼちゃ屋の近くにDELTA MARKETというレコード店(レコード以外にもいろいろ扱っているようです)を運営している。
この音源もDELTA MARKET内のレーベルからリリースということで、横須賀のシーンを支え盛り上げたいという意志と意欲が感じられる。

(2010 DELTA RECORDS/DR-001)

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Gofish / songs & guitars Live at shibuya HOME - 1000yen

NICE VIEWのギターヴォーカルの寺井ショウタ氏のソロ「Gofish」の久々の音源は、2008年2月に渋谷HOMEで行われたライブ音源5曲入りのCD-R。
歌とアコースティックギター、MCや息遣い、場の雰囲気と観客の拍手、それら全てが合わさって「Gofishの音楽」になっている。
RCサクセションの「忠実な犬」のカバーも秀逸。清志郎が歌ってるんじゃないか?と錯覚してしまう瞬間もあり。


1. レコード
2. 単純な生活
3. ねむりを待つあいだ
4. 忠実な犬 (Doggy)
5. あたまのうえ


(CD-R / 2008 / self)

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Imozoku/Fountain Of Rich Aroma ‎/ Split - 500yen

(2009 impulse records imps-14)

※7インチレコードサイズのジャケットにCD-Rのみです。

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KONUMA BROS. / LIVE IN TOKYO. - 600yen

札幌~東京で活動していたmonochrome omitaが2007年5月に解散し、そのメンバーの2人の小沼兄弟でそのまま「KONUMA BROS.」として活動を開始。
ようやく初の単独作を自身のレーベルtenperson recordsからリリース。

ベースレスで音数が減ったことでシンプルかつ深みのある表現へとたどり着いたことが伺える今作。
絶妙なドラミング、印象的なギターの音色、ヴォーカルの存在感。
コップ一杯の水のようにスッと体に染み込むようでもあり、後になって目が冴えてくるような刺激もある。

http://www.konumabros.com/

(2009 tenperson records / tpr-007)

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Monochrome Omita / あなたに届く3つのNEWS. - 1000yen

(2007 tenperson records tpr-006)

札幌発の3ピースバンドMonochrome Omitaの東京移住後の初音源。3曲入り。
絶妙のバンドアンサンブルと強い意志を感じさせるヴォーカル。
ポストロック/マスロックとニューウェーブ、歌ものの融合。

2007年にベース脱退に伴い、残念ながら解散となってしまったが、残ったメンバーの小沼兄弟はすぐにKONUMA BROS.として活動開始。

http://www.myspace.com/monochromeomitasound

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Myheadswims/R3-N7 / DADA split cdep - 1000yen

(2007 endless/nameless records e/n-006)


試聴:
endless/nameless records
http://myspace.com/myheadswims
http://www.myspace.com/r3n7

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Same Place Empty / 3 songs.ep - 500yen

名古屋で活動する3ピースsame place emptyの久々のリリースは自主で制作された3曲入りCD-R。
willpower recordingsからリリースされた単独音源、impulse recordsのコンピCD「here comes the bottom lines... vol.2」の収録曲からよりソリッドに、よりポップに。メロディも結構良いと思うし、勢いもあって踊れるハイセンスなサウンド。
ライブでは曲によってはベースがキーボードを弾くこともある。

Q and not U、5人編成時のnine days wonder、beirut5などが好きな人にはおすすめです。

(2007 self / web)

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Sawpit / 1993-1999 Anthology - 1500yen


※特典としてバッジが付きます。


member:
高杉大地 (Vo,Gt) ... THE ONE TRACKS, BEYONDS, envy
荒木隆 (Ba) ... WAG PLATY
吉村由加 (Dr) ... BADGE714, D.M.B.Q, OOIOO, METALCHICKS
高木信介 (Dr)


(2009 Vernacular #3)

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Sewi / s.t - 500yen

(2006 3rd records 3rd-03)

1.ザツヲンスル(1部)
2.意欲、右翼(2部)

ボーナストラック
1.相違(SE)
2.透明な先行(1部、hanamauii ver)
3.dancefollower or clearvoice or non(2部、sew or sewi)
4.expected back(1部、siox ver)
5.慟哭2(sew、プリプロダクション)
6.明るい朝(2部、hanamauii)

total 30:47 試聴


http://3rdrecords.client.jp/

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Superme / s.t - 500yen

長野で活動するsupermeの新しい音源は、doopaminの運営する春夏秋冬recordsから。
日本語詞によるエモーショナル•ロック。
終始テンションの高いサウンドに押し引きの妙がある展開、そこにバイオリンの旋律が加わることでより独自な音楽となっている。
それでもちゃんと歌が聴こえてくるのは好印象。コーラスでみんなで全力で歌ってる一体感も良い。

ダンボールにペイントしたり切り込みを入れて一つ一つ手作りしたジャケットを手に取ってみると、彼らの活動に対する考え、意志、想いが感じられる。
そしてCDを再生してジャケットや歌詞カードを眺めながら聴いてみよう。できればパソコンやテレビの電源をOFFにして、携帯もちょっと遠ざけておいて。
その時どんなことを思ったり考えたりするだろう? その時間は、実はとっても必要な時間なのかもしれない。

(2009 春夏秋冬RECORDS / web)

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TOMORROWS GONE MAGAZINE Vol.2 - 100yen

(2006 self)
・THE発信テレパシーズ高橋氏へのインタビュー(ムラ噛ミ)
・NationStateへのインタビュー(KICK-O氏)
・特別企画 仙台街中野外2daysGIGレポ
・バンド紹介「ToOverflowEvidence(いわき)」
・幻想即興曲(漫画/キハチ氏)
・摩天楼Vo2(小説/スエナガミキオ)
・OTTO宮本氏へのインタビュー(ムラ噛ミ)

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The Lions / 10 Minutes Stop For The Rain - 700yen


(2010 self)

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The Rainrains / HALF EAR - 1500yen

三重で活動する3ピースThe RAINRAINSの1stアルバム「HALF EAR」が2008年11月8日に遂にリリース。
よく練られたメロディと曲と歌詞のそれぞれの良さが光ります。そして、それらが合わさった時に化学変化が起こるのがロックのダイナミズムであり、彼等にはそれがあると思う。

AMOKの頃の鋭さは一見影を潜めたように見えるけれど、また一味違った「鋭さ」を感じます。年月を経たうえで自分の好きな音楽、やりたい音楽に真摯に向き合った末の作品なのかなと思いました。
素晴らしい内容なのでぜひ聴いてもらいたいです。

(CD / 2008 / SOUND FOR LANGUAGE)

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V.A / HERE COMES THE BOTTOM LINE... VOL.3 - 1200yen


01. herpiano / I wonder
02. piece pix / 真夜中の歌
03. bed / 70000000000人間
04. TG.Atlas / 神or魔神
05. What Ever Film / イツワリ
06. THE SUNSETBOULEVRAD / Return From Ruin
07. nenem / 三階裏からの記憶
08. curve / Rather Forgiven
09. malegoat / Expression
10. FRAGMENTS / Such Days
11. MOD LUNG / 昨日みた夢
12. sheba / Rainbow On You


http://www.impulse--records.com/

(2007 impulse records imps-13)

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V.A / hAkAbA-vA - 1000yen

京都/愛知の3ピースバンドdOPPOのメンバーが運営するレーベルtreat you good(命名はfOUL/BEYONDSの谷口さん!)がリリースするコンピ第2弾。
京都近辺で活動するバンド/アーティスト達の渾身の1曲が収められている。


1. SHANTI SHANTI SHANTI / どうかも
2. DJ RYUHEYXXX / hardcore B-BOY stance (with a little tenderness)
3. FLUID / エスケープマンのテーマ
4. KITORAKU / The First Quarter
5. DRY RIVER STRING / rise to went high
6. dOPPO / 十九歳の地図
7. RATVILLE / Witkiewicz's Curiosities[98DUB]
8. OUTNAUTS / revenge
9. BEANTIQUE / he is
10. THE DRIPPERS / 穴
11. bed / 修羅場


(2008 treat you good 005 / web)

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V.A / ラストワルツ - 1000yen

(2007 仲野出版1)

千葉のバンド「いくら僕がぎゃーと叫んでも空は高い」の仲野君が運営する仲野出版からリリースされた「音の出るシリーズ第一弾」は4バンド15曲収録のsplit album。

:::life is not comingback:::
1.DANCE FOR BSK
2.POLYRHYTHM
3.NOTHINGS GONA CHANGE
:::A†:::
4.Kernel
5.Eq.
6.stream
7.spheres
:::ジャッキーチェンバンド:::
8.24
9.destroy your house
10.I hate your house
11.No verdy No la mosh
12.CxWx
13.hey call
:::いくら僕がぎゃーと叫んでも空は高い:::
14.夏の夜
15.躯

ジャケットのデザインはSuffering From A Caseの単独CD、Suffering From A CaseとMakes No SenseのスプリットCDのジャケットのデザインもしているA Delicate Relation You And MEです。

http://www.geocities.jp/bokugya/

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Z / 御壁 - 1600yen

(2006 grok plastique grok-san)
東京で活動していたThere Is A Light That Never Goes Outと愛知の岡崎で活動していたTout Ensembleのメンバーによって結成されたZ(ゼット)の1stアルバムがついに発売!
ギター、ベース、ドラムにテナー&アルトサックス、フルート、コントラバスという編成や、すべて長尺の曲ということで静謐なジャズ寄りのインストサウンドかと思われるかもしれないが、しかし実際は鋭利で強烈なバンドサウンドにフリーキーなサックスとエナジー全開のヴォーカルが衝突し合い、生々しい臨場感と熱量のある凄まじいサウンドになっている。

先鋭的でセンス溢れる曲の構成力はもちろん素晴らしい。だけどそれ以上に感じられるのは剥き出しで放出される生身の表現。聴いているだけでじっとりと汗をかいてしまう程の熱を帯びたエモーション。
確信を持って鳴らされるスネアの音、印象的なフレーズが耳に残るベース、硬質なディストーションギターのその一音々々に痺れる。そして艶やかで極めて人間的なサックスの音色が自由自在に動き回る。

歌詞は韻を踏んだ言葉が多く使われ、抽象的な散文詩のようで独自の世界を創り出している。直接的な意味を敢えてぼかすことでメッセージ性よりも音の響きや感性、表現するエモーションをより大事にしているのだろう。
そんな言葉達を存在感のある甲高い声とともに吐き出し、体全体で歌い叫んでいるかのようなステージングを見ると思うのは、より純粋に表現することに向かっていっているのだろうということ。

余談だが、このアルバムの曲の中にThere Isの後期の曲のフレーズが少しだけ使われていたのが印象的だった。僕は後期の曲(音源になっていない)がとても好きだったので、そんなところも嬉しかった。

このアルバムはgaji、thermoの君島氏との共同プロデュース。ジャケットもハイセンスで紙質までこだわった作り。
彼等のやっていたバンドが好きな人はもちろん、パンク・ハードコア全般、James Chance & The Contortions、CAN、
大友良英、Improvised Music from Japan関連にも興味のある方は是非。ステッカー付きます。

  1. 500万円
  2. 無言(mugen)
  3. 図式マン
  4. いくさ
  5. 熱物語
  6. 大海然天


catuneのサイトで「図式マン」の試聴と、「500万円」の PVを観ることができます。
http://www.unproducts.com/grokplastique

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dOPPO / 毒ヘビはいそがない - 1200yen

(2007 5B Records 5B-04 / web)

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heliotrope / また会えますように - 1200yen

(2011 Thing! Thing! Thing!)

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isolate / limitasolation - 1000yen

東京で活動する5人組の初正式音源。
ニュースクール/激情ハードコアの要素を独自に昇華したサウンド面も興味深いけれど、緊張感のある佇まい、危険な感じ、強い意思を感じさせる音と声、これはまぎれもなく「ハードコア」だと思う。

ちなみにドラムの方は元gauge means nothingで、現在はCOHOLでも活動しています。
(残念なことに2011年2月のライブを最後にisolateを脱退されるようです)

official web

(2010 / self)

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qodibop / sketch EP vol.2 - 1000yen

札幌で活動するqodibop(キュー・オー・ディー・アイ・ビー・オー・ピー)の4年振りの音源は、自主レーベル「yuritona」からのリリースによる4曲入りのCD-R。こちらはvol.1に続けてすぐリリースされたもの。

インスト・音響系とパンク・ハードコアとクラブ・DJイベントを自由に行き来する彼らの音楽はますます独自の進化を遂げている。
サウンドもアナログ・人力~打ち込み・デジタルを行き来しつつも、その音には芯がある。

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1998年に結成された本山文朗(guitar、synth)、飯岡徹(bass、sampler)、斉藤誠人(drum)によるインストバンド。ギター、ベース、ドラムの生楽器の演奏を軸に、サンプラーやシンセなどを取り込むスタイルでライブを行っている。生楽器に打ち込みを入れることによっておこる相乗効果と、音数を極力減らし、個々の音が際立つサウンドを目指している。札幌を拠点に活動し、自主企画「view tone」を主催。これまでにGROUP、サンガツ、PAN AMERICAN、STIMなどを迎え、定期的に開催。
2004年、「SONAR SOUND TOKYO」に出演し、翌年1stCD「another tone form」(third-ear)を発売。2006年2月、全国ツアー後活動を一時休止し、2007年よりアルバム制作及び活動再開。HPをリニューアルし、SOUNDのコンテンツに曲作りの過程を1分間程度の音の記録として更新中。自主レーベル「yuritona」を立ち上げ、2009年2月4曲入り CD-R「sketch ep vol.1」を発売。
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1. sand room
2. middle
3. a paragraph
4. 7 bottom

( yuritona 002 )

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rookow / antinomie 3songs e.p. - 300yen

東京で活動する4人組rookowの2nd demo。
1st demoの時の荒々しく変則的パンクロックサウンドから、個性的かつ正統派のギターロックへと変貌した感あり。
ツインギターの絡みも効果的で良いです。
個人的にはDCとかサンディエゴのバンドよりはFahners witch、Piece Pix、The Anchorsなどを感じました。

1. ACCEPT/EXPECT(again)
2. いまわの果て
3. 道連れ

(2010 self)

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sewi / 最期の晩餐 - 1050yen

京都で活動する流動的ユニットsewiの3曲りCD。自身のレーベル/ショップの3rd RECORDSからのリリース。
初期のバンド編成から、トラックを流して1人でサックスを吹きながら歌うスタイルなど様々なサウンドの変遷を経て、sewiの今を提示している。
バンド演奏も取り入れつつも陰鬱かつ幽玄なサウンドに、独白、語りのような歌。時には嘆きや囁きのような、時には強く投げかけるような言葉を次々と発していく。

ヒップホップ的な手法を取っているものの、あまりそういう枠には囚われないで聴ける。
おそらくカテゴライズするのは難しい音楽だし、作り手もそれを意図的に拒否し、「異物」であることを敢えて望む姿勢は支持したい。
それはジャンルとしてではなく、表現としてのハードコアの在り方だと思う。
どんな服を身にまとっても、「頭の中がハードコア」であれば良いのである。

日本の70-80年代のアンダーグラウンドシーンのバンドを思わせるジャケットデザインも良いです。

1. 最期の晩餐
2. 葬式
3. Pianoが鳴る代わりに

※歌詞、対談を収録した特製ブックレット付

(2010 3rd RECORDS / 3RDR-002)

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theorem / A theory of sacrifice - 1200yen

京都で活動する4人組、theorem(セオレム)の初CD音源は京都で精力的に活動する3rd RECORDSからのリリース。特典としてライブ映像3曲入りDVD-R付きです。

唸りをあげるツインギター、動きのあるリズム。そして叫ぶヴォーカル。
聴いたことのないような新しい音を出しているか?と言われればそうではないのかもしれない。
でも、新しいことをすれば何でもOKというわけでもないのが音楽の難しいところであり、奥深いところであり、面白い部分でもある。
衝動的に激しい曲を演奏するバンドは数多くいるし、彼らもそういうバンドの影響も当然受けているのだろう。
でも、表現は人の数だけあって、それはどれもオリジナルだ。
全力で表現すれば、それはオリジナルだと思うし、僕は表現する人のそれを感じたいと常に思っている。
この音源からもそれは感じられた。

最近のライブを観たけれど、勢いと気迫と自信がみなぎったステージでこれは若手だとか若干~歳だなんて言う必要ないなと思った。
個人的には、爆音で歪みまくったギターとロールを多用するドラムが良かった。
there is a light that never goes out、(仙台の)The End、nitro mega prayer、400years、Funeral Dinerなどが好きな方は聴いてみて欲しい。


1. wardance
2. messed
3. pessimistic
4. unworthy
5. in silence


(2009 3rd RECORDS 3RDR-001 / web)

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ハイテンションセックスガール/HEMP COACHING JUICER / splitCD - 1000yen

大阪のハイテンションセックスガールと東京のHEMP COACHING JUICERのスプリットCDが愛媛のimpulse recordsからリリース。
両バンドとも爆発するテンションと飄々とした佇まい、だけどポップさも感じさせる。
パンクでもハードコアでも激情でもマスロックでもあり、そのどれでもない彼等の新しい感覚のサウンドを是非とも聴いてみて欲しい。


収録曲:
ハイテンションセックスガール
1.今、襲い掛かれ!
2.0.9%
3.共生虫
4.FUSHIGI

HEMP COACHING JUICER
5.違う!
6.悔しさエネルギー
7.4年
8.代わりはいない

ハイテンションセックスガール myspace
HEMP COACHING JUICER myspace

(2010 impulse records imps-28)

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室内の人 第二号 - 300yen

(2007 3rd RECORDS 3rd-04)

『インタビュー』
bed 山口 将司
UNPRODUCTS,Z 根本 歩

『趣味に相即する生活』
tuba disk... 高野 香澄
DAVID暴威Z 飯濱 真人
三野 貞佳
not choose from my page 山野 裕之

『考察』
sewi 河野 悠介

『料理日記を中断して』
春田 真志

『あとがき』

time: 18P


::: 3rd RECORDS :::

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室内の人 第三号 - 300yen

『インタビュー』
aie/中道孝治
ha-gakure,hanamauii records/宮一敬
sewi,3rd records/河野悠介

『趣味に相即する生活』
inthenaMEoflove/篠原成
現代,ex-TG.Atlas/若竹教光
theorem/村上学

『自由文』
おかゆ
シゼンカイノオキテ/佐野謙
sewi,3rd records/河野悠介

『あとがき』

time: 28P

(2007 3rd RECORDS 3rd-06)

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恋はもうもく / テントもしくは一杯の水 - 1500yen


(2009 仲野出版 NKN-004 / web)

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*SOLD OUT* 3cmtour / the daylight embraces the land, maintaining its distance - 1300yen

出る出ると以前から言われていたがようやく2007年にリリースされた3cmtourのディスコグラフィー。8cmサイズCDの2枚組。
以前リリースされたスプリット等の音源は全て廃盤なのでこのリリースは嬉しい。しかも音源にならなかった曲を収録したライブ音源もあり。

1枚目はumbra、after foeverとのスプリットCD収録の4曲。
2枚目は未発表曲5曲のライブ音源。

mp3: 涼子は恨んだ

http://sound.jp/3cmtour/

(2008 salvation)


ここからは個人的な話を少し。
3cmtourを初めて知ったのは2002年、当時よく見ていたサイトで「3cmtourというバンドがthere isをやや彷彿とさせ、Slintがさらに激情になった感じでかなりカッコイイ」というような事が書かれていて、気になってバンドのウェブサイトを見てみた。
flashを使ったなかなか凝ったサイトで期待が高まる。
映像がいくつかアップされていた(当時、映像を観られるようにしていたバンドはほとんどいなかった)のでそれを見てみる。確かに「何々っぽさ」が一瞬、頭をよぎったけれど、それ以上のオリジナリティとテンションの高さをを感じた。
やや粗めの画質の映像と音でもそれは十分伝わってきた。個人的には、特にドラムが凄いと思った。
新しい風が吹いてくるのがわかった。これは是非ともライブを観てみたい、と。

観たいと思いつつもなかなか観る機会がなく、2003年になった。
2003年の3月9、10日に「ETHEL」という面白い企画があった。複数のバンドや人の共同企画であったが、メインで企画していたのは「Looks Like Tomorrow Project」という企画やサイトを運営する「会長」と言われる人だったと思う。

当初の告知では物凄いメンツだったものの、不運にもバンドの解散や活動休止などが続き(kulara、there isなど)、しかしそれでもかなり魅力的なバンドばかりが出演する企画であった。
しかも場所が下北沢タウンホールという所。ディスクユニオン下北沢店の向いにある、よくバスが止まっている建物、といえば分かりやすいだろうか。
その企画が行われる直前に3cmtourが急遽出演することになったのだ。

2日間とも全てのバンドを観たわけではなかったが、初めて観たバンドで非常に印象に残ったのは仙台のThe Endと3cmtourだった。
3cmtourの物販にはCD-Rの音源だけポツンと積んで置いてあった。とりあえずライブを観た後で買おうと思い、他のバンドの物販やディストロ、フリマを見ていた(会場では小規模ディストロの出店やトレードも行われていた)。

で、3cmtourのライブが始まりそうだったので前の方へ行く。そしてライブが始まる。
鋭利なギター、甲高い声、奇妙なポップさ加減、そして特筆すべきはドラム。
リズム感、オカズのセンス、パワー、音の抜けの良さ、どれも素晴らしかった。聞いた話だと当時まだ20歳くらいだったとか。
ライブはあっという間だった。圧倒されたのでしばらく立ち尽くしてしまった。
あ、そうだデモ音源を買おう、と後ろを振り返ると...物販スペースのたくさんの人が。3cmtourの物販スペース辺りに20人くらいの人が列を作っていた。
僕もその列の最後尾に並ぶ。さらに後ろに人が並ぶ。売り切れるかと思ったが、幸いにも買うことが出来た。

僕は家に帰ってその音源を聴き、自分のサイトにこんな風に感想を書いたのだった。

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久々に日本のバンドで痺れるような音に出会ったという感がある。
一音々々が鳥肌の立つ程研ぎ澄まされていて、そしてタメの利いたドラムにまず驚く。ギターワークも凝っていて、全体的に鋭利で不必要なものを削ぎ落としたサウンドになっている。
ENGINE DOWNの1st、serotonin、toe等を感じさせるし、また、甲高い絶叫があるバンドを彷佛とさせる。それはとても期待している、という意味なのだが、しかしこのバンドは個性がしっかり立ってるので、これからも3cmtourならではの音を出していってくれるんじゃないかなと思う。
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*SOLD OUT* Better done than better said Vol.2 - 500yen


interview : aeroscream(札幌) / cuthbarts(札幌) / idiot(秋田)
what ever film(山形) / black line fever(東京) / uri gagarn(東京)
amok(京都、三重) / s41(和歌山) / mule(徳島)

live Report : NEXT STYLE復活LIVE / cleaner東北ツアー
column : Goto Rintaro(I DON'T DENY MY PAST)
other : live photo / disc review etc...

sampler CD-R 13 songs :
next style / end all / amok / flash light experience / what ever film / black line fever / cleaner / crow dragon tea /aeroscream / s41 / mule / cuthbarts / idiot

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*SOLD OUT* Beyonds / Arrogance or Ignorance e.p. - 600yen

(1992 Heart First)

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*SOLD OUT* Cops are inside us, the/Unripe / absolute dual resistance - 800yen

(2007 self)

- the cops are inside us -

1.parade of machine
2.discrible a arc
3.collage

- unripe -

4.line -scene "sight"-
5.line -scene "blind"-


試聴(unripe) - http://www.myspace.com/anotherside4unripe


:::official site:::
http://x11.peps.jp/cops
http://unripe.jp/

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*SOLD OUT* Cowpers/Sweep the Leg Johnny / split - 500yen

(1998 Divot Records DVT012)

A side: Cowpers / torn pieces, 98 slide
B side: Sweep the Leg Johnny / mental vein diagram

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*SOLD OUT* Document not found / 1st demo - 100yen

(2007 self)

都内で活動している5人組、Document not foundの1st demo CD-R。2曲入り。
せめぎ合う2本のギターとリズム隊の緊迫感のあるアンサンブル。
でも、ただかっこいいだけのバンドじゃないのも良いです。
このヴォーカルは個性だと思う。

たった2、3分の中に自分たちのやりたい事を入れる、表現したい事を入れる。
最初は模倣から始まる。それから次はこうしよう、こんな事もできるぞ、となり、次第に模倣から離れて行く。後に名作と言われるような作品の残したバンドの初期のデモ音源などには「何々っぽさ」の中にも光る個性や新しいアイデア、そして衝動がその2、3分の中に詰まっている。
この音源にもそれがあると感じた。


:::official site:::
http://www.geocities.jp/documentxnotxfound/

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*SOLD OUT* Essenstar / ESSENCE - 500yen

青森で活動するessenstarの1st demo。
日本の良質のポップスを思わせるメロディに印象的な女性ヴォーカル。
安定感のある演奏がそれを支える。
1st demoながら既に完成されている感があります。ライブだとまた違う印象を受けるんだろうか、是非とも観てみたいバンドです。

ちなみにBa、Drはgarden stew(slow recordsからリリースされている名コンピ「cycle of the moon 2」に参加)のメンバーでもある。

(CD-R / 2008 nor thmall lab / ntl-002 / web)

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*SOLD OUT* FORGE ZINE #1 - 300yen

blue.september.blue distroを運営し、Astheniaというバンドで活動しているヒロシ君と片桐君製作のファンジン第1号。
DETRYTUS、根本潤氏(Z,hununhum,I.C.E)、松井勝也氏(Mn無宿/mnm distro)、Calculator、Roger King(Reaching Away)へのインタビュー、レビュー、コラム、フランス旅行記等、全84ページと大ボリュームの内容。

特にフランス旅行記は、スクワットでのライブ体験、Stonehenge recordsのChristopheとの対面という、このジンの内容にふさらしいトピックもさることながら、旅行ならではの人との出会い、解放感、不安と緊張、ちょっとした行き違い...等々、彼らの喜怒哀楽が詳細に綴ってあり、とても読み応えがありました。


詳細:
・Intro
・Detrytus interview
・根本潤さん (Z, TIALTNGO, Swipe, etc.) interview
・松井勝也さん (mnm distro, Mn無宿)
・Calculator interview
・Roger King (Reaching Away, The Pine) interview
・Review #1
・かきつけ
・Review #2
・Column by Gajiru the 2nd
・フランス旅行記
・Outro

http://blue-september-blue.blogspot.com/2011/04/forge-zine-1.html

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*SOLD OUT* Fahners Witch / 3 Songs - 600yen

(self release) 2004
大阪を中心に活動する4人組の、特殊パッケージに封入された3曲入りCD。
一聴しただけでその真っ直ぐな歌と日本語詞が耳に残る。
よく聴いてみるとギターのフレーズが繊細かつ大胆。この歌メロにそう来るか!?というギターを合わせてくるけどそれが凄く効果的。突然閃いたものなのか練りに練られたものなのか、独創的でポップなギタープレイが光る。
ブッチャーズやキウイロール、初期のナンバーガールが好きな人には是非とも聴いてみて欲しい。
来年は東京で活動する予定だそうです。今後さらに注目されることでしょう。

...と思っていたのに、残念なことに2005年3月19日の下北沢シェルターのライブを最後に解散してしまいました。
ギターの二人は東京で新しいバンドで活動するそうなので、そのバンドが始動するのをを楽しみにしましょう。
...と思ってたらFahnersの4人全員が東京へ移り、現在はPiece Pixというバンドで活動中!

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*SOLD OUT* Killie / 地下から抜け出したい地下から抜け出したくない地下から抜け出せない - 1000yen

ハードコアというのは純度の高い表現なのではないかと個人的には思っていて、その表現される感情が「嫌い」という感情であっても、その純度が高ければそれは単にネガティブな感情とは言えないのでは、と思う。

(2006 oto RECORDS / oto-010 / web)

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*SOLD OUT* Kulara / Fragmental Remembrance, a Switch of Resurrection, and My Hearing Vanished - 1200yen

(2001 Molaire Industries)

1999年にnever shown faceからリリースされた「5songs cd」と、2001年に自主レーベル蜜からリリースされた「naked landscape」を収録。
トレーシングペーパーを使用したアートワークも秀逸。

1. Brown Knife
2. The Belt of Sleep Freeze
3. Two Suns Day
4. Your Own Gain
5. Fate
6. Machine and Me
7. Human Pattern

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*SOLD OUT* Myheadswims / young democratica - 200yen

(2005 self release)

主に東京で活動している5人組myheadswimsのデモが完成!
ソリッドでポップセンスあるツインギターの絡みにテンション高いヴォーカルが乗るというサウンドは、パンク、ハードコア、ディスコパンク?それともロック?いやそのどれでもなく新鮮な驚きを持って聴かれるはず。
新潟のJOY、idea of a jokeのような踊れるハードコア。またはカナダのShotmakerがポップになったような感じも受ける。
また、ヴォーカルが歌うだけじゃなくて全員がコーラスというか掛け合いをしていて熱い! ライブだとそれがさらに映え、盛り上がりまくり。
また、歌詞に(おそらく会社で使っていると思われる)Web関連の用語が出てくるところに社会人の悲喜交々が感じられます。

1. young team (at a hooter)
2. dance of dance
3. 日曜貴族

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*SOLD OUT* ORG. / name - 1000yen

(salvation)

THE MEDIUM NECKSの飛田左起代氏(藤本左起代名義でソロアルバムをリリース。MIDIからリリースされたV.A.「JAPANESE GIRLS」にも参加)と、envyのギターの飛田氏のユニット。
50枚限定で封筒ジャケットも出てました。
oto recordsからリリースされているposthand(このバンドもすごく良い)にも似た印象を受けました。

mp3: zoetrope

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*SOLD OUT* Sawpit / s.t - 500yen

(vernecular #1/ebullition #35.5)

BEYONDSの初期のメンバーで一時期envyでギターを弾いていた(結構前からenvyには関わっていたらしい)高杉大地氏がいたバンド。自身のレーベルvernecularと、ebullitionとの共同リリース。日本のバンドで唯一ebullitionからのリリース。
音は勢いのあるギターやメロディ、タイトな演奏がsnuffy smileのバンドを感じさせるし、そうかと思うとエモーショナルで激しいサウンドに。当時、世界各地で共鳴し合っていたmid90's Hard Coreバンドの一つがここ日本にも存在していたわけです。
英語詞の曲と日本語詞の曲があって、安易に文学的に流すのではなく、慣例的な考えや社会、自己の欺瞞に異議を唱え、その変革を主張するような内容。

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この音源がリリースされた当時、僕はこの7インチを津田沼の山野楽器というレコード屋で初めて見て、何度か手に取ってみたものの(裏ジャケの写真を見て「この野外のステージどこだろう?」とか思ってたが)結局買わず終いでした。もしあの時買ってたら、今興味を持っているような音をもう少し早く知っていたかもしれません。
しかしこの津田沼の山野楽器、その当時はsawpitもそうだけど他にもコーパスの7インチ(ZEROさんのレーベルtasteからのリリース!)、ゴッズガッツのフルスロットルLP、他にもZK、less than TVのものが結構充実してました。日本以外のではIN/HUMANITY、discordance axis、three mile pilot等があったりして中々良い店でした。
友達の話では、仕入れのスタッフにハードコアに強い人がいたから、ってことらしいけど。でも今はいないみたいで普通の店ですね。

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*SOLD OUT* Scroll / discography - 700yen

(2006 treat you good)

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*SOLD OUT* THE ANCHORS / Synchro e.p - 300yen

三重県で活動している元AMOK、THE RAINRAINSの寺田氏のニューバンド「THE ANCHORS」の初音源"Synchro e.p"を入荷しました。
前のバンドのサウンドを踏襲しつつ、ギターが2本になり、曲によってはキーボードも入れることでより表現の幅が広がっている。
90年代の良質なオルタナバンド、はたまたシューゲイザー的な要素も感じます。

1. Synchro
2. Catcher in the Rye

THE ANCHORS blog

(2010 self)

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*SOLD OUT* The Lions / AVR.278 - 200yen

京都で活動する3ピースの初音源はカセットでのリリース。
ギターヴォーカルは夜音車というファンジンを発行し、スタジオ/大学にてアイデアに溢れたライブ企画「experiment of life」をしているトングー君。

さて、このバンド名からどんなサウンドを想像するだろうか?
これが実に若々しくも哀愁あるメロディックパンクロックなのです。
Mega City FourやSnuffy Smilesのバンドの影響を感じさせながらも、現代の感覚で鳴らされるサウンドは決して古くはない。
疾走感のある演奏に、青さも感じさせながらも意思の通ったメロディと歌も良いです。
おそらく色々を試行錯誤した上で、自分のルーツを振り返り、「今」やりたいことを素直に音楽に反映させているのだと思う。
ダンボールで手作りのジャケットと、トレーシングペーパーを使ったインナーもセンスあり。

ところで、トングー君以外のメンバーで「阪神タイガース」というバンドをやっているらしいです。
こちらもバンド名からは全くイメージできないような、Mineral、Texas Is The Reasonを思わせる90年代のemo/メロディックを思わせるサウンド。
この2バンドの共演(セパ交流戦)は是非とも観てみたい。

(cassette / 2008 / self)

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*SOLD OUT* The Sun / 7inch ep - 700yen

札幌で活動するThe Sunに5人目のメンバーとしてトモ氏(CUTHBARTS、RO、ex-end all)がギターで加入してから初の音源は自主レーベル「what U get」から。(かつてBonescratchカンノ氏と運営していたレーベルで、Next Styleのテープ等をリリースしていました)

クリアヴィニール7インチとブックレットとインナースリーブがビニールに入っているだけの潔い作り。だけどブックレットやインナーは紙とインクの色合いがハイセンスで、全体的には統一感があって非常に凝っている。

それはサウンドの面でもうかがえる。ツインギターという新境地を開拓し、常に斬新な音を模索しつつも芯はブレない。
この音源で聴ける音は十分に「今」を感じさせるものであるのだけど、それ以上に90年代のバンドが放っていたプリミティブな熱さを感じさせるのは何故だろう。
全3曲。


http://caos.jp/theSun/

(7inch / 2008 / whatuget-005)

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*SOLD OUT* Todori / 或いは - 300yen

主に都内近辺で活動するベース、ドラムの2人組の1st音源。CD-Rで2曲入り。
重く激しく、時には淡々と鳴らされるパンク、ハードコア、スラッジ、ストーナーを思わせるサウンドに時折浮かび上がってくるもの悲しいメロディ、そして振り絞るようなヴォーカルが印象に残る。
こういう編成だとひねくれまくったサウンドになりがちだけど、散漫にはならず曲の輪郭がわかるのが良い。
個人的にはanomie、spitboy、IVICH等の90年代のエモーショナルなサウンドを感じさせる。
でもそれはおそらく狙ってやっているのではなく、自分たちの表現に向き合った結果、自然とそのような音に近付いていったのだろうと思った。

ジャケットはクラフト紙にゴールドインクでプリントされており、絵も印象的。そしてそのクラフト紙の中には見開きの紙ジャケットが入っているという手の込んだ作り。これは是非とも手に取って見て聴いてもらいたい作品です。

(2009 self / web)

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*SOLD OUT* Umbra / s.t - 1000yen

東京で活動している5人組umbraの5曲入りCD-R。少し前のリリースですが、今までこの音源を見かけた人は少ないかもしれない。内容は、限定200枚の3曲入り7インチ「myeyeslie」と3cmtourとのスプリットに収録の2曲をまとめたものなので既にそれらの音源を持っている人はご注意を。

まず一曲々々の完成度に驚かされる。その非常に凝った展開をサラッと聴かせてしまう演奏力と曲の構成力。ドラムは手数が多く変則的なリズムも難なく叩き、2本のギターはリフを刻みアルペジオを奏で轟音を鳴らしたりと実に多彩。そして激しい演奏の中にあってそこに埋もれずに際立つメロディを奏でる。

メインのヴォーカルは終始叫びつつ所狭しと駆け回るステージングを見せ、かなりの熱量を放っていて圧倒されるが、どこかカラッとしている。umbraはいわゆる激情、カオティック、EMOと形容されるバンドであると思うが、そういうバンドには珍しく明るさ、パーティー感を体現しているように思うのはヴォーカルの存在感が大きい。
またメインヴォーカルではなくギターの方が歌うパートはかなりメロディアスに(言うなればbluebeardやunder currentのように)歌い上げていて、このバンドの懐の深さがうかがえる。そういった様々な要素やコントラストがともすれば散漫な印象になってしまいがちだが、それを全て一つの表現として放出できているところに非凡なセンスを感じる。

ライブは数回しか観ていないのですが、この素晴らしい曲を再現すること以上にその場の勢いを重視していて、その潔さと疾走感は文句なしの格好良さでした。
Twelve Hour Turn、400years、Funeral Diner、日本ではBoiler Frogに通ずるところがあるように思う。

なお、ジャケットは厚紙にシルクスクリーンでプリントされた完全ハンドメイド。厚紙とインクの色は何種類かあるのでほとんどのジャケットは一枚々々異なる。

  1. my eyes lie
  2. going further to nowhere
  3. i guess this is goodbye
  4. dry gray
  5. it's unlikely, it's unlike me

(2004 say hallo to never recordings HELLO 002.5)

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We Lost Beauty vol.1

*SOLD OUT* We Lost Beauty vol.1 - 150yen

(2006 safedolphin paper ver.2)
safedolphine blogのミヤシロ君制作のファンジン。
まずmy head swimsのロングインタビューは出色の面白さ!その愛すべきキャラクターと、フレキシブルだけど彼等なりの筋の通った活動と考えがよくわかる内容。
また、音楽のことや人生、生活についての個人の想いがとても感じられる文章と誌面作りは好印象。
こういう作り手の気持ちが伝わってくるファンジンがいろいろな人に読まれたり、また興味を持った人がどんどん参加していったりサポートしていったりするととても面白いと思います。B5版中綴じ、全24ページ。

Interview : my head swims(バイオグラフィーetc)/ life is not coming back(自主企画「no action」について)
Column : deliver your small voice(dOPPOからのお願い)/「Give and Give and Given」(音楽と政治)/「安全いるかの旅」(日記や思っている事など)
Other : Disc Review & Photo

http://safedolphin.org/

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*SOLD OUT* Zdzis law / demo - 200yen

京都、大阪で主に活動しているzdzis law(ズジスワフ)の初音源。一見して読みづらいこのバンド名は、波瀾万丈の生涯を送ったポーランドの画家Zdzislaw Beksinskiから取ったのだろうと思われる。

不穏な始まりから静かに叙情的なフレーズが鳴らされ、感情的な絶叫から徐々に熱を帯びて行く壮大な曲で幕を開ける。
次もそういう曲が続くのかと思いきや、その後は怒濤の展開、ショートチューン連発であっという間に聴き終わってしまう。でも短い曲にも不思議と印象に残る叙情性がある。
Ampere、In First Person、La Quiete、The Third Memoryなどのエモヴァイオレンスの今を、ここ日本で鳴らす数少ないバンドだと思う。

ほぼ手作業で作ったと思われる2つ折りの紙ジャケットの仕様も非常にカッコいい。全5曲。

(2009 / self / web)

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*SOLD OUT* elica / rice riot e.p - 300yen

life is not comingback、quenquaonee、a day、ファッションセンス等のメンバーを含む4人組の初音源。4曲入りCD-R。
やりたい事やアイデアが1曲の中にコンパクトにギュッとまとまっていて、聴きどころは多く飽きさせない。
Drive Like Jehu、kerosene454、shellac等の影響は確かに感じられるけど、elicaの方がよりポップでユーモアを感じられるのはやはり日本人がやっているからなのか、それともメンバーの人となりなのか。

(2008 self / CDR / web)

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*SOLD OUT* elica / rolling folk e.p - 300yen

主に東京で活動している4人組ロックバンドの2枚目の音源。
押し引きの妙がある曲展開と、メロディと演奏を含め「歌心」が感じられるのがとても良いです。

この音源のレコーディング後にドラムが脱退してしまったが、現在は元Document not found、元Detrytusで、THE SUNSETBOULEVARDにも在籍の佐々木君を迎えて活動中。

(2009 self / CDR / web)

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*SOLD OUT* kiji/WALK SPLIT CD - 800yen


http://www.myspace.com/kijisapporo
http://www.myspace.com/walksapporo

(2010 Felak/FLAK-001)

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*SOLD OUT* midnight parade / red light discor ep. - 300yen

新潟で活動している5人組の2nd demo CD-R。
ツインギターの絶妙な絡みと綺麗な旋律、動きのあるリズム隊、スピーディで大胆な曲展開を無理なく聴かせる演奏力とセンスが素晴らしく、デモらしからぬ完成度。
単にエモ/ポストロックとは括れない、非常に個性的で意志のあるバンドサウンドになっているのだが、それはこういう鋭利かつ流麗なサウンドには珍しい、熱く力強く歌い上げるヴォーカルの存在もあるように思った。

新潟と聞いて個人的に思い浮かべるのは小千谷周辺のメロディックや、ハードコア/クラスト勢なので、こういうタイプのバンドがいることが結構意外に感じました。だけど、これだけの完成度があるならどんな共演でも観る人には何かしらの印象は残すのでは、と思う。実際に、様々なバンドのツアーサポートや地元バンド達とジャンルレスに共演しているようです。

前作は封筒ジャケットで、国内外のインディー/エモバンドのスタートとしては王道な感じ。今作はCD-Rのプラケースにカラー印刷のジャケットが入っている作りで、プリンタ印刷ではないのが良いです。
次のリリースも既に決まっているようなので、今後にも期待したいです。

(2009 self / web)

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*SOLD OUT* mumsword vol.1 - 0yen

エモ・パンク・ハードコア等の音源のオンラインショップSTMから、新しい試みの雑誌が発行されました。
バンドからTシャツのデザインをもらい、そのTシャツを販売して、それによって得たお金で雑誌を発行する、というサイクルで発行していくとのことです。
それによって、多くの音楽誌では取り上げることのできないバンド・内容を誌面に反映させ、シーンの活性化を図りたい、という意思が感じられました。
Vol.1は無料配布です。Vol.2も近いうちに発行されるようです。


CONTENTS

aie インタビュー
kamomekamome インタビュー
Z インタビュー
松井良彦氏 インタビュー
i pod拝見
The Daily Chorus
ライブレポ
音源紹介
海外音楽シーン事情
その他


http://mumsword.stm.to/

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*SOLD OUT* nothing,nothing,nothing! / demo - 100yen

Dignity For All、Face Of Change、Next Style、Anmaで90年代から札幌で活動している藤山氏(現在BORED TO DEATHのメンバーでもある)のバンドnothing,nothing,nothing!の1曲入りデモCD-R。
以前はChaotix、Bend、Protess、Cuthbartsのメンバーが在籍していて、重く激烈なハードコアサウンドだった。(Straight Up Recordsからリリースされているオムニバスシリーズの「HARD CORE BALL 7」で聴けます)

その後、札幌で現在活動している若手メロディックバンドOver head kick Girl、新潟でDEVID暴威Zというバンドで活動していたメンバーに代わってスリーピースになり、この最新のデモ音源では90年代のアメリカのバンド(Current、Sinker、Indian Summer、Amber Inn)のような押し引きのある激渋なエモーショナルハードコアに。

封筒ジャケットにシルクスクリーンプリント、歌詞カードと布パッチ入りというアートワークにもこだわりが感じられます。

(2010 self)

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*SOLD OUT* qodibop / sketch EP vol.1 - 1000yen

札幌で活動するqodibop(キュー・オー・ディー・アイ・ビー・オー・ピー)の4年振りの音源は、自主レーベル「yuritona」からのリリースによる4曲入りのCD-R。

インスト・音響系とパンク・ハードコアとクラブ・DJイベントを自由に行き来する彼らの音楽はますます独自の進化を遂げている。
サウンドもアナログ・人力~打ち込み・デジタルを行き来しつつも、その音には芯がある。

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1998年に結成された本山文朗(guitar、synth)、飯岡徹(bass、sampler)、斉藤誠人(drum)によるインストバンド。ギター、ベース、ドラムの生楽器の演奏を軸に、サンプラーやシンセなどを取り込むスタイルでライブを行っている。生楽器に打ち込みを入れることによっておこる相乗効果と、音数を極力減らし、個々の音が際立つサウンドを目指している。札幌を拠点に活動し、自主企画「view tone」を主催。これまでにGROUP、サンガツ、PAN AMERICAN、STIMなどを迎え、定期的に開催。
2004年、「SONAR SOUND TOKYO」に出演し、翌年1stCD「another tone form」(third-ear)を発売。2006年2月、全国ツアー後活動を一時休止し、2007年よりアルバム制作及び活動再開。HPをリニューアルし、SOUNDのコンテンツに曲作りの過程を1分間程度の音の記録として更新中。自主レーベル「yuritona」を立ち上げ、2009年2月4曲入り CD-R「sketch ep vol.1」を発売。
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1. see see
2. 5
3. daen
4. yellow cornar

( yuritona 001 )

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*SOLD OUT* 室内の人 - 200yen

(2006 3rd records 3rd-02)

目次:
01 インタビュー
夜音車 頓宮敦
Impulse records 井川 晃里

02 コラム「趣味に相即する生活」
about me 長谷部直人
neutral 中島勉
sewi 瀬野佑介
sewi 糸井麻依子

03 ダイアリー「企画当日までの道程」
3rdrecords 河野悠介


http://3rdrecords.client.jp/

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*SOLD OUT* 恋はもうもく / s.t - 200yen

(2006 self)

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*SOLD OUT* 東京スーパースターズ/Hello Hawk / split CD - 800yen


東京スーパースターズ : web / myspace
Hello Hawk : web / myspace

(2009 self)

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*SOLD OUT* 聞こえないふりをした / screen - 200yen

青森で活動している3ピースバンド。
音は静謐かつ浮遊感のあるインストで、アンビエント/サイケデリック/エレクトロニカを独自の解釈で表現している。

今では珍しいカセットでのリリースで、しかも布に包んだアートワークが非常に凝っていてパンク/ハードコア的なエナジーを感じさせる。

ギターの佐藤氏はnor thmall labというレーベルを運営し、自身のバンドやそれ以外にも地元のバンドのリリースをしたり、ライブを企画したりと精力的に活動している。

(casette / 2008 nor thmall lab / ntl-001)

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*SOLD OUT* 赤い疑惑 / 東京フリーターブリーダー - 1500yen

(2005 赤いプロダクション 002)*Enhanced CD

ついに出た、赤い疑惑のニューアルバム!
まずジャケットからもの凄いインパクト。この方は一体...? その答えはこのCDのブックレットに載っている、アクセル長尾氏の入魂のセルフライナーノーツを読めばわかり過ぎるくらいわかります。

今作は前作「東京サバンナ」から多くの点でスケールアップしている。
3人のコーラスワークが意外に聴かせるアカペラ。
バンドサウンドによるヒップホップはラップもかなり様になっているし、リリックも韻を踏みつつセンスある言葉選び。
かと思えばとてもシンプルなパンクロックを奏でる。ドラムのスネア、ベース音、ギターのコードだけで日常から少し異なる場所へと連れて行ってくれる。
いろいろな魅力はあるけど、何よりも曲の良さが光る。

そして彼等のメッセージは日常から発せられ、歌詞も日常の事柄で埋め尽くされる。
「履歴書1枚...」「アルバイト」「風呂無し 線路沿い 家賃4.1」
その中から浮かび上がってくるメッセージはとてもシンプルだ。
「何度だって立ち上がってやる」
学生でもフリーターでも会社員でもバンドマンでも、何かやりたい事がある人はこの一行を噛み締めて毎日を生きる。そんな僕等の応援歌になるのではないだろうか。

ちなみにこのCDはエンハンスド仕様で、新宿アルタ前でのゲリラライブを収録!中央大学の旗を振り、歌いながらアルタ前を練り歩く様子は一見の価値有り。また、漁港の森田船長との掛け合いも面白い!

*当ディストロではフリーペーパー「わくわく赤い疑惑」11〜13号がもれなく付きます。

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