*SOLD OUT* Piece Pix / 5songs - 600yen
(2006 self)
大阪で活動していたFahners Witchが去年の3月に解散した時、「残念だ」とか「もったいない」などと思ったのは私だけではないだろう。ライブでは演奏していたけど音源になってない曲も素晴らしかったし、ラストライブも「これからさらに良くなっていく」バンドという印象だった。
メンバーはそれぞれバンドはやるんだろうとは思っていたけど、あの4人でこれだけのものを作ってきたのだからもっと観てみたかった。
それからしばらくして、メンバー4人が東京に移住してPiece Pixという名で活動しているという知らせを聞いた時、嬉しいと同時に「やっぱり!」と思った。そう思ったのは私だけではないだろう。
さて、前置きはここまでにして...。
そのPIece Pixが早くも5曲入りのCD-Rをリリース。Fahners Witchの時にライブで聴いていたいくつかの曲が収録されている。単純にそれらの曲が聴けたという喜びもあるけど、それよりもまず「こんなに良い曲だったのか!」と驚かされてしまった。それはきっとFahners Witchの頃よりPiece Pixが良くなっているということなんだろう。
激しくエモーショナルなリズム隊と2本のギターの切なく豊かで独創的な絡み、一聴して耳に残る歌のメロディー。歌声もさらに表現力が増していて、その響きによって紡ぎ出された印象的な歌詞のイメージが聴く者を違う世界へ連れていってくれる。ラストの「都会の影」が特に素晴らしかった。
夜に聴いていると何故だか胸が熱くなってしまい、居ても立ってもいられなくなるような想いに駆られたり、また同時にそんな自分をなだめてくれて背中を押してくれるような、そんな作品。今年最初の衝撃。ブラッドサースティーブッチャーズ、イースタンユース、キウイロールと同じ地平に立っている、と言いたい。なのでそれらのバンドが好きな人にも聴いてもらいたい。
ちなみにジャケットのイラストとデザインはSloth Love Chunks、ex-キウイロールのog氏。
- 忘れた
- また会う日まで
- 探そうか
- 小さな世界
- 都会の影
http://www.piecepix.com/
※myspaceでは未発表曲が聴けます。http://www.myspace.com/piecepix